Oracle Cloud とは?
Oracle Cloud は、Oracle社が高い性能とセキュリティを備えたサーバやサービスを圧倒的な低価格で提供する業界最高水準の企業向けパブリッククラウドサービスです。
コスト削減、ITの複雑性を軽減することで、企業のイノベーションとビジネスの変革を促進します。
Oracle Cloud サービス領域
IaaS/PaaS を提供する 「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」 とSaaS を提供する 「Cloud Applications」 に分類されます。すべての領域で多種多様なサービスを提供し、お客様のビジネス・アジリティを向上させます。
Cloud Applications
- SaaS アプリケーション製品群
-
ERP
Sales
Human Capital Management
Service
Marketing
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)
- PaaS テクノロジー製品群
-
Java
Java EE
Document
BI
Integration
IoT
Big Data Discovery
Big Data Preparation
Data Visualization
Database
DB Backup
GoldenGate
Developer
Management
Mobile
NoSQL
Node
Container
- IaaS インフラ基盤製品群
-
Java
Java EE
Document
BI
Integration
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)とは
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)は、従来の「オンプレミス」と「パブリッククラウド」の長所を兼ね備えた次世代のエンタープライズ・クラウド・サービスです。
- 圧倒的な
コストパフォーマンス - 高性能/高品質なコンピュートやストレージ、NW、データベース等を他社クラウドと比べ圧倒的な低価格で提供
- 柔軟性/拡張性に優れた
コンピュート - 小規模から拡張可能な仮想マシンから高スペックなベアメタルまでビジネス要件にあわせて選択可能
- 安定/高性能の
クラウド基盤 - 高速ストレージの標準採用、低遅延/高帯域でのフラット・ネットワーク等、最新技術を実装した盤石な基盤
- 業界大手唯一の
SLA - 一般的な「可用性」だけでなく、大手クラウドサービスでは唯一「パフォーマンス」、「管理性」に対する SLA も提供
- 堅牢な
セキュリティ - ISO27000シリーズを始め、日本国内の FISC、NISC、3省3ガイドライン 等の安全基準にも準拠
- クラウド基盤の
高可用性を担保 - 障害影響を受けない独立した AD を設置し、リージョン間を超高速ネットワークで接続
- 高速かつ
低レイテンシーのNW - AD 内は、ネットワーク、CPU のオーバーサブスクリプションのない安定した帯域と性能を確保
- オンプレ-クラウド間の
可搬性 - オンプレミスの Oracle 製品と同じ技術がクラウドで採用され、双方向の可搬性を実現
- 次世代
データベース - 高度な人工知能(AI)と革新的な機械学習(ML)アルゴリズムを使用した自律型データベースを実装
- Oracleライセンスの
持ち込み可能 - 既存 Oracle ライセンスの持ち込み(BYOL)が可能でデータベース使用の TOC を大幅に削減
- Oracle RAC 可能な
唯一のクラウド - 高可用性データベースとして高い評価を得る Oracle RAC をクラウドサービスとして提供
他社クラウドと
比較したメリット
(以下はAWSとの比較です)
『安定した高性能』
第三者テストにてAWSと比較して2-5倍の性能優性を実証
- メリット 1
「ハイスペック」、「高速ネットワーク」、「リソースのオーバーサブスクリプションなし」によってもたらさせる高性能
- メリット 2
Oracle データベースはもちろんのこと、他の全てのワークロードにわたって性能優位性を持つ
www.storagereview.com/oracle_cloud_infrastructure_compute_bare_metal_instances_review www.storagereview.com/amazon_ec2_i3metal_review
『圧倒的な
コストパフォーマンス』
OCI vs AWS <サービスコスト>
- カテゴリ
- 仮想マシン
- OCIの強み
-
① 同一リソースを低価格で提供
② より高性能なリソースも提供可能
- 他社比較
-
OCI
AWS
- サービス
-
Compute
VM.Standard2.8EC2
m5.4xlarge - サイズ
-
16vCPU,120GB,
Linux16vCPU,64GB,
Linux - 料金
-
61.25 円/時
119.04 円/時
- 割引率
- カテゴリ
- ストレージ
- OCIの強み
-
① 他社標準ストレージ価格で高性能ストレージを提供
② IOPS設定の課金なし(SLAあり)
- 他社比較
-
OCI
AWS
- サービス
-
Block
VolumeEBS
io1 - サイズ
-
1TB,25K,IOPS
1TB,20K,IOPS
- 料金
-
5,110 円/月
194,640 円/月
- 割引率
- カテゴリ
- ネットワーク
- OCIの強み
-
① AD間無償
② アウトバウンド通信が10TB/月まで無償
③ 閉域網接続時はデータ転送無償
- 他社比較
-
OCI
AWS
- サービス
-
FastConnect
(閉域網接続)Direct Connect
(閉域網接続) - サイズ
-
1Gbps,100TB
1Gbps,100TB
- 料金
-
18,972 円/月
517,445 円/月
- 割引率
東京リージョン/2020年6月時
OCI vs AWS
<データ転送コスト>
外部へ(アウトバウンド通信)のデータ転送コスト比較
- メリット 1
10TBまで無償
(AWSでは1GBまで) - メリット 2
転送コストが安価
「3円/GB」
(AWSの1/3~1/4程度) - メリット 3
閉域網接続では
課金なし
(接続ポート料のみ)
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の主要サービス
■ Compute
-
Virtual Machine (仮想マシン)
VMインスタンスでは、1 OCPUから 24 OCPU まで、各種ワークロードおよびソフトウェア・アーキテクチャに対応したさまざまなシェイプのコンピュート・リソースが用意されています。すべてのVMシェイプで、リモート・ブロック・ストレージがサポートされています。Dense I/O シェイプでは、低レイテンシ、膨大なIOPS、および大容量のローカル・ストレージを必要とするアプリケーション向けに、最大25.6 TB のローカル NVMe SSD ストレージも用意されています。
-
Bare Metal Compute (ベア・メタル・コンピュート)
ベア・メタル・インスタンスは、高いコア数、大量のメモリー、高いメモリー帯域幅を必要とするアプリケーションをサポートします。他のパブリック・クラウドやオンプレミス・データ・センターより格段に優れたパフォーマンスを発揮するクラウド環境を構築できます。ベアメタル・コンピュート・インスタンスは、お客様に優れた分離、可視性、およびコントロールを提供します。
-
Container Engine For Kubernetes (仮想マシン)
Container Engine for Kubernetes(CNCFの準拠認定バージョンのKubernetesを使用)は、フルマネージド型のスケーラブルかつ可用性に優れたサービスで、コンテナ化されたアプリケーションをクラウドに展開するために使用します。
OCIとの統合を最大限に活用して、ロード・バランサ、永続ボリューム・クレーム、および永続ボリュームのネイティブ統合を備えた高可用性のクラスターを作成できます。 -
Container Registry (コンテナ・レジストリ)
コンテナ・レジストリは、Dockerイメージを管理し、脆弱性分析を実行し、プライベート・コンテナ・イメージ・レジストリへのアクセスを制御する認証をおこなうための一元的な場所です。レジストリでは、イメージがコンテナに展開される前に脆弱性やセキュリティの問題を検出できます。
■ Storage
-
Block Volume (ブロック・ボリューム)
Block Volumeサービスでは、ブロック・ストレージ・ボリュームのプロビジョニングと管理を動的に実行できます。NVMe-SSDベースのストレージがきわめて高度なパフォーマンスを提供します。
ブロック・ボリュームは、コンピュート・インスタンスあたり1 PBまで拡張できます。 -
Object Storage (オブジェクト・ストレージ)
OCI の Object Storage は、信頼性、耐久性、可用性に優れ、小規模なWebサイトから要求の厳しいエンタープライズ・アプリケーションまで、幅広いアプリケーションのためのクラウド・ストレージ・サービスです。
-
File Storage (ファイル・ストレージ)
OCI の File Storageは、並外れたスケーラビリティ、高い可用性、きわめて優れた耐久性を発揮する、エンタープライズグレードのクラウド・ファイル・ストレージ・サービスです。すべてのオペレーティング・システムのさまざまなアプリケーションで共有でき、小規模から始めて、データ増加に合わせて拡張することもできます。
-
Storage Gateway (ストレージ・ゲートウェイ)
Storage Gatewayを使用すると、リージョン内のOracleサービスにアクセスしてインターネットからデータを保護し、利用者からサービスへのプライベートC2S接続を有効にすることができます。
また、Storage Gatewayのキャッシュにより、コールド・データをクラウドに非同期に移動してデータを階層化することもできます。
■ Networking
-
Virtual Cloud Network (VCN)
Virtual Cloud Network(VCN)はカスタマイズ可能なプライベート・ネットワークです。オンプレミス・ネットワークと同様に、独自のプライベートIPアドレス領域の割当て、サブネットやルート表の作成、ステートフル・ファイアウォールの構成などを監視できます。1つのテナントに複数のVCNを持たせることができるため、関連リソースのグループ化や分離が可能になります。
-
Service Gateway (サービス・ゲートウェイ)
Service Gateway を使用すると、リージョン内のOracleサービスにアクセスして、インターネットからデータを保護することができます。Service Gateway により、利用者からサービスへのプライベート接続(C2S接続)が可能になります。
-
Load Balancer (ロード・バランサ)
高度に分散された多層アプリケーション・アーキテクチャ内の複数のリソースにワークロード・プロセスを分散するためのロード・バランシング機能を提供します。
プロビジョニング済みの帯域幅ロード・バランシングにより、アプリケーションの可用性とパフォーマンスを向上させます。 -
FastConnect (ファーストコネクト)
FastConnect は、お客様のネットワークを OCI やその他の Oracle Cloud Services に接続するために、パブリック・インターネットの代わりに使用するネットワーク接続です。FastConnect を使用すると、専用のプライベート接続を簡単、柔軟かつ経済的に作成でき、インターネットを使用した接続に比べ、より優れた高帯域幅オプションを利用でき、より信頼性の高い安定したネットワーキングが実現できます。
■ Database & Data management
-
Oracle Database Cloud Service (DBCS)
DBCS は、OCI 上に Oracle Database を容易に作成して使用できるな PaaS サービスです。インフラ・レイヤーは Oracle が管理し、Oracle Database 等 OS 以上の部分を利用者が管理・運用する形態となります。(仮想マシンとベアメタルを選択可能)Oracle RAC をサポートする唯一のクラウドサービスであり、実証済みのスケーラビリティと可用性を提供します。
-
Autonomous Database
Autonomous Database は、高度な人工知能(AI)と革新的な機械学習(ML)アルゴリズムを使用した世界初の自律型データベースです。
自己稼働(DBプロビジョニング/オートスケール)、自己修復(障害検出と保護/フェイルオーバー)、自己保護(データ保護/セキュリティ)等の様々な自動機能を持ち、管理の複雑さと人為的エラーを排除します。 -
Exadata Cloud Service (ExaCS)
ExaCS は、エンタープライズ規模のデータベースを実行するために特別設計された、Oracle の最高性能のエンジニアリングシステムです。クォーター、ハーフ、フルラック構成でご利用いただけます。 ExaCS は、OLTP、データウェアハウス、リアルタイム分析、および混合データベースのワークロードをあらゆる規模でサポートするように設計されています。
-
NoSQL Database Cloud Service
NoSQL Database Cloud Serviceは、オンデマンドのスループットとストレージベースのプロビジョニングを提供するフルマネージドサービスです。ドキュメント、カラム、キーと値のペアなどのデータモデルをサポートして、すべてのトランザクションはACIDに準拠します。
-
Big Data Cloud Service
Big Data Cloud Serviceは、ビジネスの分析機能を向上させるためにカスタマイズされた強力な環境を提供する自動化サービスです。自動化されたライフサイクル管理とワンクリックセキュリティを備えた Big Data Cloud Service は、さまざまなビッグデータのワークロードとテクノロジーを最適かつ安全に実行すると同時に、運用を簡素化するように設計されています。
-
Big Data SQL Cloud Service
Big Data SQL は、Apache Hadoop、NoSQL、およびOracle Database全体のデータを、既存のSQLスキル、セキュリティポリシー、および高いパフォーマンスを備えたアプリケーションを活用して即座に分析できます。データサイエンスの取り組みの簡素化からデータレイクの解放まで、Big Data SQLは、ビッグデータのメリットを最大化することができます。
■ Security & Management
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Identity and Access Management (IAM)
IAM は、クラウド・リソースに誰がアクセスできるか、どのような種類のアクセス権を持っているか、どのリソースにアクセス可能かを制御できます。ユーザーやリソースの論理グループと簡単に定義できるポリシーを使用して、複雑な組織やルールを管理できます。
-
Key Management (キー管理)
Key Management を使用すると、キーの使用と管理に関するポリシーを定義して、Oracle IAMのユーザー、グループまたはサービスにキーの使用、管理、リソース割当ての権限を付与することができます。FIPS 140-2セキュリティ・レベル3認定のハードウェア・セキュリティ・モジュール内にある分離されたパーティションにキーを格納し、リージョン内で複数回レプリケートすることで、キーの耐久性と可用性を確保しています。
-
Web Application Firewall (WAF)
WAF は、悪意のある不要なインターネット・トラフィックからアプリケーションを保護する、クラウドベースかつPCI準拠のグローバル・セキュリティ・サービスです。インターネットに直接接続しているあらゆるエンドポイントを保護し、お客様のアプリケーション全体に一貫したルールの適用を可能にします。
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Cloud Access Security Broker (CASB)
CASB は、IaaS、SaaS、PaaSのクラウド環境全体を保護し、ユーザー行動分析(UBA)とサードパーティ・フィード、構成シーディング、監視とアラート、シャドーIT検出を使用した高度な脅威分析を提供する、マルチモードのクラウド・アクセス・セキュリティ・ブローカーです
■ Edge Service
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DNS
DNSゾーンを作成して管理できます。ゾーンの作成やゾーンへのレコードの追加のほか、OCI のエッジ・ネットワークによってすべてのドメインのDNS問合せを処理することが可能です。
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Email Delivery (電子メール配信)
Email Delivery は、重要な電子メールを大量に送信するための高速で信頼性の高いマネージド型ソリューションを提供する電子メール・クラウド・サービスです。このサービスは、受信や不正検出アラート、多要素アイデンティティ検証、パスワード・リセットなどのミッションクリティカルなコミュニケーションのために、アプリケーションで生成された電子メールを送信する機能を備えています。
-
Traffic Management (トラフィック管理)
Traffic Management により、ユーザーはDNSクエリにインテリジェントな応答を提供するルーティング・ポリシーを構成できます。 Traffic Management のステアリング・ポリシーは、複数の OCI インスタンスとその他のプライベートおよびサードパーティ・アセット間でDNSトラフィックをステアリングする場合に使用します。
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Health Checks (Health Checks)
Health Checks は、OCI でホストされている公開サービスの可用性を監視し、アラートを発する機能を提供します。また、Oracle DNS Traffic Management サービスと包括的に統合されており、サービス障害の自動検出を実現し、必要なときにDNSフェイルオーバーをトリガーしてサービスの継続性を確保します。
契約モデル(課金形態)
無料トライアル &
常時無料サービス
-
無料トライアル(30日間)
- $300(約35,000円)の
無償クレジット -
- 30以上のOCIサービス(PaaS/IaaS)が利用可能
※一部サービスでトライル期間中に使用できるリソース量の制限あり
- 無料トライアル終了後、商用環境として継続利用も可能
- 30以上のOCIサービス(PaaS/IaaS)が利用可能
-
Always Free(常時無料)
- アカウント有効期間中
常に無料で使用できる
リソースセット -
- コンピュート
:最大2つの仮想マシン(⅛ OCPU/1GBメモリー 搭載) - Autonomous Database
:ATP/ADWのいずれか2つのインスタンス
(1 OCPU/20GBストレージー 搭載) - ロード・バランシング
:1インスタンス(10Mbps帯域幅) - ブロック・ボリューム
:2つまで (合計100 GB) - オブジェクト・ストレージ
:10GB - ボールト
:最大20のキーと最大150のシークレット
- コンピュート